生書 増補改定版

生書とは天照皇大神宮教の根本経典であり、教祖大神様(北村サヨ様:1900年1月1日ー1967年12月28日)の伝記である。 キリストにより西暦という紀元ができたように、大神様の出現で紀元が変わり1946年(昭和21年)が天照皇大神宮教の紀元…

マルコによる福音書と大神様海外ご巡教だより 紀元10年8月26日-9月9日

マルコによる福音書 2:3−5 すると、人々がひとりの中風の者を四人の人に運ばせて、イエスのところに連れてきた。 ところが、群衆のために近寄ることができないので、イエスのおられるあたりの屋根をはぎ、穴をあけて、中風の者を寝かせたまま、床をつり…

マルコによる福音書と大神様海外ご巡教だより 紀元10年8月14日-23日

マルコによる福音書 1:30−31 ところが、シモンのしゅうとめが熱病で床についていたので、人々はさっそく、そのことをイエスに知らせた。 イエスは近寄り、その手をとって起されると、熱が引き、女は彼らをもてなした。 1;40−42 ひとりのらい病人…

公開説法要旨 4

わしの話は誠心さえありゃわかるのだ。神から遠ざかっておる者が気違い扱いにする。祓い給え、清め給えと祈ったおぼえがあるじゃろう。今悪魔祓いの大祓いがある。祓い給えよ、清め給えよ、汚れに汚れた己のその魂を、役座の吐き出す神の清水で洗い清めて、…

公開説法要旨 3

昭和20年の元旦の朝から 「神の世を人の世として人の世を神が取るのは当たり前。2605年をご縁として人間の崩れた世の中おしまいですよ。来年は紀元元年神の世じゃ・来年できる神の世は今度は2000と300年。またトロの海はトロの海。その次できる…

公開説法要旨 2

昨年4月17日に肚が「ボストンへ向けてたて、6月3日までおれ」と言うたので、わしは肚の言うがままに発つた。メイさんは今はキッチンの付いた宿舎がないから5月まで待ってくれと言つて来たのだが、宿がなければボストンの駅の待合室にでも休むつもりで…

公開説法要旨 1

かくまで乱れた世の末は、いかなる知者でも学者でも、治める手だてがあったなら、役座の前に持っておいで、何で治まろう神の国。こうしてしゃべるこの口は百姓の女房じゃが、しゃべらすものは、宇宙絶対なる神なのよ。 蛆の世界じゃアメリカというても、絶対…

大神様海外ご巡教だより 紀元10年7月10日 (1955年)

7月10日(ロサンゼルス 守田宅) 日中は少し暑くなりますが、朝夕は夏とは思えない涼しさです。しかし朝方は霧でどんよりと曇り、昼頃にはすっかり晴れます。 今日は公開説法なので同志の方はいろいろ心配して下さり、皆一生懸命です。場所はすぐ次の通り…

釈迦の成道

お釈迦様が悟りを開かれたことを、成道といい、それまでの修行の過程、成道直前の儀式、成道直後に起こったことなどは、各種経典に分散して記録が残っているようだ。一番信頼できるのは、河口慧海「釈迦一代記」の降魔と成道の章であろう。 太子菩薩(シタル…

迫る死を書く 石原慎太郎

今年2月、かねてより尊敬していた石原慎太郎氏が亡くなり、間もなく夫人も亡くなり、それにより友人の出版社社長に預けられていた自伝が世に出された、というニュースを見て、直ぐに取り寄せて読んだ。若い頃より心霊現象を研究し「巷の神々」も書いていた…

福沢諭吉とウクライナ戦争

福翁自伝には幕末期のエピソードが多く書かれている。その中にロシア帝国の特異性を示す記事があり、それが現在のウクライナ戦争が引き起こされた要因に繫がる。 福沢諭吉先生は、幕府の欧州派遣外交団に入り、欧州各国を回った時、ロシアでだけ特殊な体験を…

福沢諭吉 人の道をまっすぐに行けば、すぐ神、仏

福沢諭吉先生の自伝「福翁自伝」は素晴らしい本で、読む人の心地を自ずから正さしめる。先生がいかに人格高潔で、人生通してそれを実践されてきたことがよく分かる。 先生はたぐいまれの大天才で、読むこと、聞くこと、漢学、オランダ語、英語、医学、物理学…

山口昔話と大神様(2)

②大和町 やまんばがおこったぞ 石城山の山姥 (要約)神籠石の謎で話題となった石城山には東西南北の谷間に石を壁のように積み上げて作った水門が4つある。穴の高さは80CM,幅は50CM。その一つに山姥が住んでおり、村人は、ここから流れ出る水を農業用水…

山口昔話と大神様(1)

語りつぎたい「山口昔話」(和田健編集:山口県ふるさとづくり県民会議発行)という絵本がある。挿絵も立派で非常に力が入った本である。県の広報誌に連載された各市町村に伝わる民話を集めたものである。 田布施町周辺の民話には、大神様ご説法に関係するも…

大唐西域求法高僧伝

本書は義浄の著作で、紀元6-7世紀、お経の原典、真の仏教を求めてインドまで行こうとした中国・朝鮮半島・ベトナムなどの高僧の紹介である。 ja.wikipedia.org 当時は長距離海外旅行は非常に危険で、日本から中国に往復した遣唐使でも遭難死者は多数でて…

コナン・ドイルの心霊学

「コナン・ドイルの心霊学」コナン・ドイル著・近藤千雄訳は素晴らしい本である。 シャーロック・ホームズで有名なコナン・ドイルは元々は理科系の眼科医であり、作家として大成功し、後期には作家をやめて、心霊現象の研究に打込んだ。有名作家なので当時の…

異次元 異なる世界

異なる世界の事物を説明する時、非常に説明はわかりにくくなる。例えば、長さの単位しか知らない空間の人に、「重い物」を説こうとすると、「それは長いのではない、長くないというのでもない。短いのではなく、短くないというのでもない」 という風にしか説…

高橋是清随想録 昭和2年の金融恐慌を懐う(4)

感激に満つ議場 かくて銀行休業の非常手段は予期以上の好結果を収め得た。先ず第一の難関を通過し得たたけである。次に第2の難関を通過しなければならぬ。それは臨時議会だ。当時政府の与党たる政友会は160名で、憲政会と政友本党の合同による新党倶楽部は23…

高橋是清随想録 昭和2年の金融恐慌を懐う(3)

死を賭す苦悶幾日 全国銀行二日間の休業、モラトリアムの緊急勅令、臨時議会召集この三大事を疾風迅雷的に断行したが、私はその結果に対して確心を有していたけれども、しかしこれは非常な大仕事であった。というのは、先ず全国銀行二日間の休業であるが、こ…

高橋是清随想録 昭和2年の金融恐慌を懐う(2)

日本銀行の恐慌対策 日本銀行はこの恐慌状態に応ずるため21日も非常貸出を続け、この日一日の貸出高は6億200万円に上り、貸出総額は16億6400万円、兌換券発行総額は23億2千万円で、前日に比して6億3900万円を増加した。 元来、日本銀行…

高橋是清随想録 昭和2年の金融恐慌を懐う(1)

あの時のことを思い出すとき、実に感慨無量だ。昭和2年3月15日に「あかじ銀行」が休業し、その波動が八方に拡がって、毎日各地に銀行の休業、破綻が続出し、財界の不安は日増しに加わって行ったが、4月に入るとその第一日から鈴木商店(大手商社)の整…

高橋是清随想録 「心」をとり逃がすな

妄念の雲に支配される 最近の世相を、いろいろの方面から見て、いろいろのことが云える。しかし、私は、どの方面に対しても、一口で云えば、まことに気の毒でもあり、また情けなくもある状態だと思っている。 何が情けなくもあり、また気の毒でもあるかと云…

高橋是清随想録 私の見た不思議な夢

わしは夢を見た__。 昨年(昭和6年)3月1日の夜であったが、身は、いつか岩屋の洞窟の前に立っていた。奥の方があかるくて、そこには、一人の御僧が端厳な形で、禅定に入っている。 「はてな」 すると耳元に、あれは蓮恵上人だと云うささやきがあった。…

高橋是清随想録 地上楽園の夢

今は、ひまがあると、都塵を葉山の別荘にさけて、おだやかな日には、うしろの山を散歩したして、仕事の事を考えている。毎日毎日の疲労が、その夜の夜の眠りで回復すると、今日もまだ働ける、と思っている。時には、何十万年か後かは知らないけれども、いつ…

高橋是清随想録 まごころ

私が青年時代に最も感激したことが一つある。 御維新の前、ペルリ来朝の直後に、堀織部正という外国係りの幕府の役人が、その時分の外務大臣である外国奉行の、安藤対馬守に建白書を送って切腹したという事実がある。 その建白書を感激のあまり、私は写し取…

高橋是清随想録 魂のあらわれ

私は佛像が好きなので、かなり沢山の佛像が私のところには集まっている。中には、国宝にもなるというようなものもある。 私は10歳くらいの時に、お寺へ奉公に行った事があるが、私の佛像好きはその頃からはじまった。また私の祖母が、大へんに観音さまを信…

高橋是清随想録 苦しみを共に

年を取って、食物に対する好みも次第に変わって来るにつれて、流石の酒も、嫌いになってしまったのだが、煙草だけは、やはりどうしても止められなかった。 が__こんなことを公に云うのはおかしいか知れないが、最近、私は、ひそかに心に誓うところがあった…

高橋是清随想録 神の心 人の心

(1932年7月) 神の心 人心荒み、道徳廃れて、人類の上に、永遠の闇がかぶさってしまったように思われる時代がある。現在が、丁度その時代だ。しかし、私は信ずる。この状態はそう何時までも続きはしない。いつか又、明るい世界になるであろうと。 ほん…

偉人 高橋是清

高橋是清さんは明治・大正・昭和初期に活躍された人で、仙台藩から派遣され、13歳ぐらいで米国に渡り英語を習得。明治維新直後に帰国し、森有礼の書生になり、東大の前身の学校などで教官。他人の借財を被って零落。当代一の芸姑の愛人になったりした。証券…

スウェーデンボルグ

矢作直樹「人は死なない」は面白い本で、著者は最近まで長年にわたり東大病院の医師(東大教授)で、日夜救急医療に尽くされてきた立派な人。「人間には魂があり、肉体が死亡しても、魂は死なない。霊界がある」ということを世間に教えるために、多くの本を…