公開説法要旨 1

かくまで乱れた世の末は、いかなる知者でも学者でも、治める手だてがあったなら、役座の前に持っておいで、何で治まろう神の国。こうしてしゃべるこの口は百姓の女房じゃが、しゃべらすものは、宇宙絶対なる神なのよ。

蛆の世界じゃアメリカというても、絶対なる神の一人娘として娶られたのじゃから、天下は一つ。いつどこえ行ってもおいらの国よ。なんの遠慮があるものか。叫べ、叫べと言われて、去年3月31日アメリカ本土に上陸して今日は東へ、明日は西へと、叫び歩いて今日の日が来た。

乱れに乱れた悪魔の世界の世の末に、ちまたに分かれた宗教が、氏子や檀家を食い物にせんがため、神や仏を売り物にして、行き詰まってしまった。

早く心の目を醒ましやんせ、八百万の神とは人間なのよ。一人一人の誠心のみ、めとって神が使う。

悪魔の世界の乞食の宗教家の食い物になって、寄附寄附献金、寄附寄附献金、寄附寄附献金献金献金でのう、金さえ出しゃ、紙に貼っては張り紙して、この通り出せよ出せよと言わぬばかりに、おだてられては金出して、金で行かれる天国ならばのう、幾百億ドルでもだしたらよかろうが、天国へは金では行かれない。

宗教学校、大学を作ったとて、免状じゃ行かれない、魂磨いて上がっておいでりゃ、誰でも行かれる天国に、連れて行くのが、役座の腕前じゃ。

神行とは神に行く。合正とは正しく合う。神と人との肚が正しく合って、神人合一にならなけりゃならない。

アメリカは精神文化は遅れている。科学は進んでも不安、不安の世界。自動車で一歩外に出ても衝突やホールドアップ。今に家にいてもやられるようになる。悪霊済度の祈りをあげて行くより外生きる道はない。

宗教は利他、利己で崩れた乞食の世界、利己を捨てなきゃ救われぬ。悪人正客、他力信心、罪ありまんま、その身そのまま救われるのなら、何で地獄と極楽の境に閻魔が帳面を持って立っておるか。地獄行きは誰も嫌いじゃろうが、嫌いなのにあんたらが歩きよる足取りは皆地獄行きよ。地獄へ人が落とすじゃないよ、鬼が落とすんでないよ、自分が地獄へ行くんで。

宗教家自身が無限地獄の釜のこがりになっている。世の末変じて世の初め、正しい指導者が一人もなくなった時、役座が天下って来たのだよ。