本部道場余録 天声第69号(紀元14年9月号)

 8月5、6、7日の3日間、本部において第2回少年少女修錬会が開催されました。参加された少年少女600名を越え、お世話に集まられた教職にある同志30名、修錬会としてはかつてみない多人数のものであり、付添の同志も多く、本部は人で溢れる盛況で、如実に本部施設の手狭であることを感じさせられたのでした。この春よりこの夏のご記念日や修錬会にそなえ諸施設の拡充を大童でやって来たのでありますが、なお手狭を感ずる状態で嬉しい悲鳴を上げたのでした。集会場に入り切れないので、修錬会は裏山の松林の中で行われました。中学2、3年生の男子はテントの下で眠り、かつ全員布団を用いず、持参の毛布、シーツにくるまって寝たのでした。この春洋裁学校の卒業式の時、大神様が神の国は中味が出来たら、殻は後から出来るとの神言がありましたが、今回もこのことを感じさせられました。しかし日毎に増え行く同志のことを思う時、新道場が建設される日が待たれるのであります。連日の暑さにもめげず、第2日目の午後は、新道場の敷地見学に引き続き、田布施の街中を行進、駅前で神歌の大合唱をし、最終日は台風5合の余波を受けて雨風の中で忙しい日程を頑張り通し、一つの事故もなく、落伍者もなく立派に成果を挙げられた少年少女の皆さんをみて、さすがに同志のお子さんだと感嘆すると共に、神のご加護あってこそと思わして頂きました。

 その間大神様には、子供の身に思いを馳せられ、ご自身も布団をとられずにお休みになり夜中に、再々子供のためにお祈り下さっとのことであります。 

 なお6日の晩は夜中に降雨もあり、大神様にはテントの周りを傘をさされて巡視されておったとのことであります。何時もながらこの大神様の大きな御慈悲に深く感謝すると共に、自らの行の反省をさして頂く次第であります。

 8月22日は、岩城山の下刈りのご奉仕日でありました。参加者概数450余、去る2月8日、植林を終了した岩城山も、その後藪が生い茂り、下刈りも大変だと、誰しも心配しておったのでしたが、今日1日でどうしても完了さして頂こうと、4時半に起床して本部を5時半に出発、近隣の同志は、駅から三輪で直接山に馳せつけ、脇目もふらずに頑張られた結果、さしもの広い山も見る見るうちに刈り拡げられ、11時の昼休みまでにその八割を刈り終わり、午後はゆうゆうと完全に刈り終わり、おまけに少々の伐木、木出しもした程でした。下刈りをしてもらった苗木は、如何にも嬉しそうに風にそよぎ、来年の下刈りまでの成長を約束しておるようでありました。久方ぶりに岩城山の御奉仕に参加された同志は、魚が水を得たように、生き生きと顔を輝かしておられ、共々に神の国の弥栄をたたえさして頂いたのでした。(中山)