公開説法要旨 2

昨年4月17日に肚が「ボストンへ向けてたて、6月3日までおれ」と言うたので、わしは肚の言うがままに発つた。メイさんは今はキッチンの付いた宿舎がないから5月まで待ってくれと言つて来たのだが、宿がなければボストンの駅の待合室にでも休むつもりで着いてみると、その前日にちょうど手頃の家があいていたので、そこに入った。

またボストンからシカゴにたつ時に、肚は「今日はボストン、明日はシカゴ、その次行くのがニューヨーク、、、」と歌っていたが、行く所々に支部が出来た。

メイさんが今まで世界中を研究して歩いたが、今では使ったその金が惜しいと言っていた。

「世界中におれのようなものはおらぬじゃろう」と言うと

「おりません」と言っていた。

わしはどこへ行っても、誰にも頭を下げぬ。今じゃ天下の暴れ馬。

悪魔の乞食100万匹前にしたとてひけもとらねば、さりとて女子供でも誠心持と見たなれば、ニッコリ笑うて済度するのが役座の腕前。親もなければ兄妹もない、野中に立った一本杉。

世界の平和が訪れた暁には、なんどき枕並べて死んでも厭わない。釈迦とキリスト、この役座3人以外に使った覚えが天にないと、しゃべる役座のこの口が、何目的でしゃべるのか、観念論や空想で行かれる天国じゃありません。

天国へ案内するものは、天国におって説かなきゃ嘘。宗教は無我。無我の世界を説くものは、いつも無我で説かなきゃ嘘。生長の家みたいに資格や位を金で買わせる様な宗教はない。今まで病気が治る、お陰をやると言うて、迷いに迷うておる者の心のすきにつけ込んで、邪教が食い物にしておる。

夜の星には濃い光、薄い光のものがある。その星(既成宗教)の光を頼って家業繁盛、身内安全を祈願してきた。しかし太陽(大神様出現)が出たら星は見えなくなる。太陽が出たからというて、星がなくなるのじゃない。星はあっても光らなくなるのだ。(法力がなくなる)

真の宗教は真の教育。真の教育は真の宗教から流れ出るものでなくてはならぬ。宗教家は神と人間との間にあって、人間に天国行きの道を説くものでなけらにゃならぬ。正しい神というものは正しい道を示すのみ。後は時が解決する。祈れ、祈れ、世界平和のおんために。

沖に出て貝掘りをしているものに、潮が来るから上がれと言うてもなかなか上がるものはないが、一波ごとに潮が満ちて来ると、いやでも岸に上がって来る。

真人間になれ、真人間になれというても、なかなか真人間になろうとはしないが、真人間にならなけりゃ、生きる世界がなくなれば、いやでも真人間になるようになる。

シカゴは世界第一の犯罪都市じゃが、わしには少しも不安がない。わしの乗る自動車はいつも天国を走っておる。皆もこの世界に上がってきなさい。

わしは日本でもハワイでも、あれほど悪口を言うてきたが、まだ一度もやりこめられたことがない。わしは悪口を言うて世に出た。

ハーバード大学でもコロンビア大学でも説法したが、あそこの教授達は、皆メイさんの論文を読んでいて「大神様」と言うて慕うて来た。わしが

「神教を研究したければ、日本語を研究しなさい」と言うと、皆「今研究しています」と言うていた。

ハーバードでは、世界各国の人が月に一度、講演するのだが、

「どこの国よりも興味深くて楽しかった」

と言うていた。同志も「今度ほど日本人として心強くて誇らしい気持になったことはない」と喜んでいた。

日本語ほど尊く、日本の字ほど意味の深いものはない。

終戦前には、アメリカでは反日感情が強かったが、今日では居り心地がよくなったじゃろうが

(注)ハーバード大学での講演会の様子

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