山口昔話と大神様(2)

大和町 やまんばがおこったぞ 石城山の山姥

(要約)神籠石の謎で話題となった石城山には東西南北の谷間に石を壁のように積み上げて作った水門が4つある。穴の高さは80CM,幅は50CM。その一つに山姥が住んでおり、村人は、ここから流れ出る水を農業用水にしており、収穫祭の秋祭りの道具は山姥から毎年借りていた。祭壇でお祈りし「やまんば、貸して使わせ」とお願いすると、穴の奥から「おお、おお」と返事があり、翌朝には祭壇の上に、道具一式が揃えてあった。

ある年村人がお椀を一つ壊してしまった。翌年「貸して使わせ」とお願いすると、水門から大水が出てきた。村人は恐れて、この祭りをしなくなった。

(大神様)紀元13年11月2日3日の連休に石城山の大奉仕が行われ、若人200人が集まり、8ヘクタール余を開墾し植林するプロジェクトを進めた。その作業中、川口幸一さんが病気を発病し大神様の所に運ばれてくると、大神様は大笑いをされ、お祈りで、病人を救われた。

彼は1つ目玉の山姥に取り憑かれて発病していた。この山姥は、以前,長州奇兵隊が石城山を通過した時、見た兵がいた。「言うたら命を取る」と言われたが、平生まで来て、人に言ったところ絶命した。お祈りすると本性を現したが、真っ白い古狐。古狐が石城神社で修行する人間に取り付いて(霊力を強化して)きた。その狐を大神様が救われたので、病人は治り、胃癌と腸結核で死ぬ運命を免れることができた。生書2(石城山の奉仕、若人へのご説法)からの要約

天声295号 川口幸一さんの手記には詳しい経緯が書かれている。彼は長期宿泊して奉仕をしていたが、ある日同志がやけどして宿舎に休んでるのを見て、自分はあのように人に迷惑を書けるようなことはしないと思い、つい人を馬鹿にしたような笑いがこみ上げてきた。その夜のご説法で「人がああした、こうした笑うものはそれに輪をかけた魂の汚い者」ときき、自分への忠告と思い、その後石城山で大試練にあい、大神様はじめ皆様に大変ご迷惑をおかけする羽目になった。

石城山の植林の経緯は天声65号P43参照。

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