2009-01-01から1年間の記事一覧

第2回チベット旅行記(河口慧海)

圧巻はヒマラヤの大暴風雪を仏に祈って切り抜けた所です。(P206-222)河口慧海は48歳で在インド。チベットのパンチェン・ラーマと日本の一切蔵経とチベット一切蔵経の交換の約束ができ、日本への帰国予定を変更して2回めのチベット行きとなる。イギリス…

河口慧海を知る−5

チベット旅行記22.熱帯マラリヤに罹るダース邸に着いた翌朝に大熱病がおこる。チスター川流域を(雨季6−9月)旅行すると熱帯マラリヤの危険がありチベット人はいききしない。このことは十分知っていたが、緊急脱出のため6月に通り罹患してしまった。痺…

河口慧海を知る−4

チベット旅行記17. 不思議の声を聞く チベット退去を決心した後、自分が問答修行していた法林道場を通る時、無限の感慨に打たれ法王に自分は日本人であるという上書をだしたいと心が揺らいだ。その時道場から ギョクポ。ペブ(早く行きなさい) という大声…

河口慧海を知る−3

チベット旅行記13. ガンデン・チーリンボチェに師事する。彼は約20年の仏教学習の後約30年の秘密部の修業を行い、神通力を持ったチベット最高の僧であった。会うなり素性を見抜いた節があったが、仏教信実の修業者であることも見抜いたのでそのまま弟…

河口慧海を知る−2

チベット旅行記の続き12. セラ大学に入学し、医術を施し有名になる。貧民には無料で、金持ちからは寄付をもらった。中国人"李之楫”の”天和堂”で漢方薬を大量に買い、漢方薬書でさらに深く研究して名医になる。李之楫は最後は命がけで河口慧海のチベット脱…

河口慧海を知る−1

河口慧海について学ぶには チベット旅行記(1)−(5) 講談社学術文庫263−267 法華経の日本語訳を作ろうと思い立ち漢訳3経の異なりの甚だしさから原典を求めてチベット行きを決心する。玄奘がユーガ論(相応について書かれたもの?)を求めてインド…

唯物主義は正しいのか

現代は科学の時代で、物理、化学、病理学等、物質に基づいてすべて説明できると考えている人がほとんどである。神秘とか神様とかは迷信であり、昔の人とか、未開人とか無知な人がだまされていただけだという人が多い。これが宗教への最大の躓きの石になって…

釈迦如来と聖イエス・キリストの驚くべき一致点

1.処女から生まれた。(人間の父から生まれず神の霊性を父とした。)A.キリストは処女マリアに神の霊が降臨することで誕生。 B.マーヤー夫人が寝ていると天上から白象が天下り右脇から胎内に入った。(釈迦の誕生) 2.仙人が来て礼拝・予言A・東の博士は…

般若心経の空とはなにか2

霊空間の構造 詳しくはスウェーデンボルグをみてください。そのイメージを紹介すると マンダラの図に描かれているように −−天国(天界)−−−− 中心に神(仏)がいる。 その周辺に最高の天使(聖人だった人たち)がおり、これは円により縁取られている。 その…

般若心経の考察2

先日有名な物理学者がなくなられ、その最後の日記が文芸春秋で発表されました。自分のガンのサイズをX線画像から計算するソフトを作り、使用した抗がん剤によりサイズがどう変化したかの記録まで残されました。この知能の巨人をしても般若心経は意味不明だっ…

般若心経の考察

般若心経が有名なのは効き目の高い呪文として珍重されてきたからです。玄奘が(タクラマカン)砂漠で(霊的体験をし)悪鬼が現れたが、このお経を唱えて助かったという記事によってです。(大唐大慈恩寺三蔵法師伝)また一節に呪文(真言:マントラ)がある…

日本に仏教は生きているのだろうか?

2年前にインド仏跡ツアーに行き、同行者たちの仏教全般にわたる知識の乏しさに驚いた。世間一般も同じで、書籍売り場でもこれはという仏教関係書は誠にすくない。(南海寄帰内法伝、白州正子 明恵のような例外はある)この原因はなんだろう。 真実の僧がい…