本当に怖い生霊
人と喧嘩をすると、祟られることがある。相手の恨む心が自分に災いする。これを生霊という。この生霊により、ガンになったり、交通事故に巻き込まれたり、家族に不幸がきたり、いろいろ不運になるらしい。略奪婚のように相手の家庭を破壊して結婚すると、幸福な家庭を築くことは難しい。相手の元配偶者と子供から強い生霊がくるからだろう。契約した工事代金を踏み倒して、生まれた子供がオシになったり、無理やり値切って買ったものを食べてお腹が痛くなったり、生霊の例は気づいていないだけで非常に多い。
相手の霊能が強いと、自身は気づいていなくても生霊は「犬神」になるようだ。その人の前世が宗教的である(僧、神主、司祭、尼、修道女、巫女など)と霊能が強くなるのだろう。犬神は霊界では小さなハツカネズミのように見える悪霊らしい。大神様のご説法にも度々出てくるし、天声に書いた同志もいた。犬神につかれると生死に関わる病気になったり、機械が故障したりするようだ。大神様は犬神を飛ばしている人を指摘したこともあるし、犬神を追い返したこともある。追い返される犬神は、大神様に噛み付こうとしたりして抵抗することもあったようだ。追い返されると、発信元の人が病気になるようだ。呪い7分(70%)は我が身にかかる。と昔から言われている通りのようだ。発信元が自分の家族であることも多いようだ。
大正期に出版された加藤泰山の本でも生霊の話がでている。ある村で伊勢神宮参拝に行った時、ひとりの男が行方不明となり、何年も戻らなかった。そこで妻は葬儀を出し、一生懸命働いて子供を育てていた。数年後その村から伊勢神宮参拝に行き帰った男が、行方不明だった人に会った。彼は岐阜で若い女と暮らしていて、自分は2日も泊めてもらいもてなされた。と話した。それを聞いた妻は意識不明となり眠りつづけたが、翌朝意識が目覚めると、食い殺してやった。といい、口には血がついていた。その数カ月後出奔していた男が帰ってきたが、一緒にいた女が或夜悲鳴を上げ、見に行くと何者かに噛み殺されていた。と話した。妻の生霊が襲ったのである。
同じような話を大神様が説法されることもある。ある女に惚れた男は有力者であった。女に許婚の男がいたため、その男に罪をでっち上げ、刑務所に長期間閉じ込め、その間に女と結婚した。男は刑務所で彼らを恨み続け、その生霊により、間もなく彼ら夫婦共に死んだ。男の生霊が殺したのである。
商船学校で首席で卒業した人(福富の長男)が、同級生の妬みにより気違いにされた。現象としては、祝酒を飲んで帰る途中、同級生の兄に殴られて転び頭を打って気違いになった。霊的には生霊が気違いにしたと大神様は言われた。その28年後、本部建設のご奉仕中ハシゴから転落して骨折、大神様に手当されたことで正気が戻り、隣村に養子に行き,まともに暮らした。ご奉仕の徳により、大神様が犬神を払われて助けられた。
犬神とは呪い呪術の一種で狙った相手に悪霊「犬神」を付ける術で古代から行われてきた。「捜神記」という4世紀の古代中国で書かれた本にも出てくる。この呪術を使って皇帝などが暗殺される危険から、厳しく禁止され、この呪術に関することは死罪に定められた。日本でも各地で密かに千年以上も行われてきたようだ。戦後でも四国にあったようで、天声197号の青木さんの記事に言及されている。
呪い呪術は仏教にも記述がある。死霊を呼び出し相手を死霊に殺させる。これを仏教では殺人罪に定めている。現代ブラジルでも死霊を降霊儀式で呼び出し使うマクンバという呪いは広く行われており恐れられている。藁人形を使ったり、人形を使ったり、紙に書いた図式を使ったり世界各地で同じような生霊の強化法が編み出され、花・酒類・魚・肉などのごちそうや生贄、香料、火、など各種魔法を混ぜたりしている。これらの魔法は強力であると想像できる。しかし呪い殺された人の霊は、死後に霊界で気づき呪った人に復讐をする。このため呪うと結局自分に跳ね返る。
このように自分の気づかない内に恨まれ各種災難に会うことがある。ここからも正しいお祈り「名妙法連結経」を日々唱え、悪霊・生霊の済度をしていくことが自分の人生を全うするためにも大事であると大神様は説かれた。