キューバ危機と大神様

 キューバ危機とは1962年10月14日から28日までの14日間に亘って米ソ間の冷戦の緊張が、核戦争寸前まで達した危機的な状況のことである。10月14日にアメリカ空軍のロッキードU-2偵察機が、アメリカ本土を射程内とするソ連製準中距離弾道ミサイル (MRBM) の存在を発見、さらにその後3つの中距離弾道ミサイル (IRBM) を発見した。ここから米ソの対立・抗争が危機的となり、両国は核戦争の臨戦態勢に入った。天声107号P58に紀元17年(1962年)10月15日大神様は道場で話された。わしの肚は「これから一月間、皆に朝晩のお祈りを5分ずつ長くお祈りするように」と言いよる。10月21日には「今度は世界平和のためじゃから、皆にも祈らせ」と肚がいうと大神様は言われた(生書3巻P246)。翌日10月22日午後7時、ケネディ大統領は全米テレビ演説で、キューバにミサイルが持ち込まれた事、米軍が海上封鎖をしている事を発表。世界中が知ることとなった。大神様が世界核戦争防止のために皆がお祈りするように言われたことが判明した。神様は15日から一月間を特別お祈り期間と初めから指示されていた。
大神様のご指導の面白い所は、これこれこうだから、これこれせよ。とは決して言われない点である。「人間は神の摂理を前もって知ることはできない。後から知ることはできる。」という神の法則があり、それに抵触しないギリギリの線で常に指導されていたことが判る。ケネディ大統領につき「この男はひょっとするとひょっとする。」とアメリカの同志に話されたことがあり、彼はあとで暗殺のことだったと思った。
農地開放の直前、石津アヤ子さんには急いで故郷に戻れ。借家を借りてでも戻れ。田も自分で耕せ。と指示され、その人は神様の言葉に無条件に従った所、一週間後農地開放になり、田畑を小作人に取られずに済んだ。(天声119号P39) 神を信じる心が深かったご褒美であった。山口千鶴子さんも田を小作から取り返せと言われ、実行して取られずに済んでいる。(天声175,176号)これらは、神の大聖業の手足になる同志を助けるために勧告された。同様な事例:昭和25年の警察予備隊創設を昭和21年に予言 深山達郎 天声409号P79:長尾絹枝 物資統制令の撤廃 天声304号P93 などの証言がある。
同志の生きる道を指導されたが、その理由を明かされないため、同志がその指導を生かせなかった例:Aさん(女性)にBと再婚しないか?と言われた。Aさんは前夫から感染した病気があり、それが相手やこれから生まれる子供たちの悩みの種になることを恐れ、思い悩んだ末、断った。再度の薦めにも從わなかったが、数年後にその病気で死亡。それを聞かれた大神様は「Bの嫁に行って、妊娠はするが子供は流産する。流産する子供が因縁を背負って行く運命にあったんじゃ。そしたらAも救われたんじゃが、かわいそうに」と言われた。(大分地区史P119) 自分を信じ、無条件で神に従わなかったためである。このような事例は極めて多い。
大神様のご説法・ご指導には10年、30年して起こってくる現実により、はじめて分かってくるような部分もある。(例:ニューヨーク和木夫妻へのご指導、ハワイ園田藤雄氏への家を買えというご指導、高知同志への真珠養殖はダメという指導、小河歯科医への質素な生活指導など)。遠い将来出てくる試練につまずかないための神様のご指導であった。しかしその危機を予知実感できない人間が実行するにはハードルが高すぎ、試練が現実に起きた時には対処不可能の事が多い。

また200年、300年後の予言もある。(2045年南海トラフ地震:天声280号P39、2250年頃北米大噴火(イエローストーン)天声14号P39、2030年頃の海面上昇1.2−1.5m など)。それのみか生書などの出版物にも同種のことが含まれている。紀元19年10月のご説法には「金を預けるにも金を払う時がくる」と現在のマイナス金利時代の予言もあった。    

日本は平和ボケと言われているが、裏では世界核戦争寸前のキューバ危機がおこっていたり、1985年を目標としたソ連の北海道侵攻計画が起きたりしている。このソ連の計画は、1982年のブレジネフの死去で中止されたと言われている。アメリカのウォーターゲート事件によりアメリカの情報機関が大打撃を受けて、米ソの情報バランスが崩れ、イラン革命・アフガン侵攻などが続発。日本でもロッキード事件が明るみに出て大揺れになった。これを奇貨としてソ連は、日本のフィンランド化・北海道侵攻を計画。情報戦の一貫として北欧礼賛・フィンランド礼賛の本や新聞記事が多く出されたという人もいて、当時の新聞紙面を調査すれば面白いことも見えてくるだろう。

最近では中国の尖閣侵攻危機があった。(2012-9-24:平和ボケhttp://d.hatena.ne.jp/Newshirogarasu/20120924/ )。

また東日本大震災による原発事故があり、あわや東日本全域が避難対象区域になりかけた。この詳細は3年後「吉田調書」の公開により明かされたが、事故当時ネットで海外からの危機的事故状況解説記事をずっと見ていた人にはうなずける話だ。福島原発4号機屋上の燃料プールの水が蒸発してなくなる(計算上は停電後3-4日)。すると核爆発の可能性が生じ、専門家が最も心配していた点であった。これが偶然が重なり起きなかったのは、国家的幸運といえよう。当時4号炉改修工事のため臨時のプールが作られていて大量の水が入れられていた。当初の計画では3月7日には水抜きが行われる筈であったが、工事トラブルで延期されていた。大地震と3号炉からの水素流入による爆発で、臨時プールの壁が破損・燃料冷却プールに大量の水が供給されつづけていたため燃料棒露出が起きなかった。震災と原発事故は国難であったが、国家的破局が回避できた幸運は大きい。原発事故の渦中、命がけで被害を最小化するため、吉田所長など東電社員が多数現地に留まり、原子炉コントロールを実行した。その結果が想像にもなかった4号炉プールへの工事用水流入という奇跡を呼び込んだとも言える。天照皇大神宮教の平和のお祈りの大切さが痛感される今日このごろである。