ご説法

大神様のご説法は、この教え(天照皇大神宮教)では最も大事な物のようである。ご説法の録音は紀元7年以降の主な行事、公開説法、紀元18年7月以降の道場でなされたすべてのご説法で千数百本のテープがあるようだ。イエス・キリストの肉声の説法、お釈迦様の肉声の説法がもし発見されれば、いかに大きなニュースになり、その価格は天井にまでなるだろう。それと同じことが、大神様のご説法にもいえる筈であるが、これに気づいている人は稀だ。
ご説法が聞き取れない、分からないという人は多い。まず方言(山口弁)である。早口がすごい。特に、紀元12年(昭和32年)以前の元気だった頃のは,人間で不可能な驚異的な早口。人間は1分間に多くても350字しか話せないが、大神様は450字から500字話している。絶対神が大神様の口と体を使って、話している、その証明を早口がしている。印刷物(天声)である程度知っている部分が聞き取れるだけという人が多い。また話のトピックの切り替わりが多いし、早い。次々と話が飛ぶことも多い。このため聞き取れても内容が分からないと感じる人もいる。
現在では、ご説法を聞き取れるように訓練する方法がある。天声は700号以上あり、各号に大神様のご説法が掲載されている。これを片っ端から読めば、ご説法を聞いた時、同じ内容が繰り返し話されることもあり、その部分は良く聞けて、よく分かる。また大神様在世中の天声(1−170)を順序どおりに読むことで、例えば紀元14年はどんな年で、どんなことが起き、どんなご指導がされたかの概要が頭に入る。するとご説法がさらにわかるし、その当時の有名な同志の体験もわかる。大神様は法座にいる人がその体験を良く知っているため、それについて話される事も多い。これもよくわかるようになる。例えば紀元15年4月のご説法であれば、天声74号までの記事を読んでいる同志が多いため、その内容を詳しく掘り下げてご説法されていることが多いと推測できる。天声400号ぐらいまでは、大神様のご指導を受けた人が証言記録として、体験とご指導を多く書いている。それを読み込めばさらにわかる。支部史・地区史も有用。このように努力するとご説法はほとんどすべて、聞き取れ、内容も理解でき、なぜこの話をされるのかの理由も想像できるようになる。さらに天声の記事以上に踏み込んだ詳細な話も織り込まれ、これが理解できると、更に詳しく大神様のなされた偉業がわかる。多くご説法を聞けば聞くほどよくわかるようになる。
大神様は毎回のご説法に一切の準備も原稿もなく、ただ肚の神が話すままにされた。そのため、大神様自身、今日は何が話されるかを知らなかった。大神様が紀元14年9月4日のハワイ修練団の別府観光を叱られたご説法につき、「わしはどんなことを言ったか聞きたい」といわれて事務所の人に録音テープをかけて聴かれた様子が、天声78号P30にでている。磨きの会で沈黙が続いたり、ご慰安日に神歌の練習をしたりした時、大神様の口が止まりご説法ができなかった。宇宙絶対神が大神様の口を使って説法しているから、神様が怒ると説法されない。お釈迦様も同様であったようで、「ある説法時、大勢の僧侶団を前にして、釈迦は何時間も沈黙したままであり、深夜に至っても沈黙していた。神通によりモッガラーナ釈尊の意を知り、不浄の僧(破戒僧)が混ざっているのが原因と気づき、彼を外に出すと、説法が始まった」という経典がある。(根本仏教叢書2巻p1-4 根本仏教叢書には釈迦の葬儀で僧侶が「無我の歌」を歌った、釈迦が歌説法もし、弟子が歌で答えたことがあるという注目すべき記事もある。大神様も同様であった。大神様はご説法で釈迦が神歌説法をしており、それが経典の「偈」であると言われた。)
大神様のご説法は絶対神の直接の説法であり、人の魂を直接揺すぶらせ、魂の入れ替えをする神力を持っていた。そこで聞く人が高い魂だと、「魂に響き説法が魂に感じられる」ようになる。涙がでる、胸を打つ、(このレベルまでは誰でもこれる)さらにわかると、例えば、大神様在世中だと、ご説法中のお姿が光輝き後光に包まれて見えるようになったりするようだ。(まぶしすぎて直視できなくなった人が複数いたが、その人達はその場で直ぐに、末期ガンなどすべての病気を治された。)説法している時、心の眼が開くと、大神様の背後に宇宙絶対神を見ると大神様は言っており、赤垣さんのように実際見た人もいた。
インド人のある宗教学者(シン博士)は、大神様の説法(日本語)を聞き、宝石と、象牙をその中に見たそうだ。これは魂が、神的真理を認識したことを示している。スウェーデンボルグや仏教経典の霊界相応表現で、そうなっている。また、この教団中で、最も大神様に近い人(大弟子)と衆目が一致するのが、2代目教主姫神様と、大神様のご子息若神様であり、この方たちが「大神様のご説法を聞くのが一番有益である」と述べ、自らも実行している。印刷で読むより、声を聞くことが、魂に直接響くという。神様の力を霊感で受けるらしい。大神様も在世中に、説法を聞いて神の清水でおのれおのれの魂を洗い清めよと教え、(遠隔地の同志に伝えるため)メモを取ろうとする人を、「お前はそんな所(低い魂)にまだいるのか」と注意している。自分の教えが印刷物だけの経本になれば、死に物宗教になるとも言っている。
海外布教の時、日本語を知らない、しかし、魂の高い人々は、大神様の説法が良く分かった、通訳を通すと、かえってわからなかったと、しばしば言っている。また説法を聞いて、神秘体験をした人が、その説法のコピーをもらい、後で聞くと、やはり同じ神秘体験をする、しかし、他の説法ではしない、と言っていた。其の体験が起こる説法では、大神様が目の前にいるその人の魂に何かを送っているのかもしれない。他日の説法では、その人は出席していないので送られていないのかもしれない。
日本人のある人は、ご説法を聞いてもわからないので、テープをもらい何回も繰り返し聞いているうちに、次第にわかるように成ったという。魂のレベルが自然と上がったようだ。何回も聞くというのが大事で、「1回聞いてわかった、何回も聞いてわかった。でもその分かり様が違う。」という話もある。(当然ながら教団幹部以外、ご説法テープの入手は不可能のようだ。)またわからない時はポカンと口を開けて聞けという説法もあるが、これは意味のあることのようだ。仏教の大般若経に「如来の額から出た光が口に入る」、スウェーデンボルグの解説する創世記「声がそれ自らに帰る」という辺りである。
大神様は神様であるため、神の国建設に必要な人材に、神力を発揮され直接「魂の入れ替え」もされたようだ。彼らはご説法を聞いて、神教を理論だてて解ったり、覚えたりはしていないが、生き方は「神の肚」に合うように行動し、非常に高いレベルの同志になった人も多い。この人たちは「ご説法を魂で聞く」と表現した。神言が神となり良心となって人を指導する。神の電波がかかる。「利己と自我を克服し、人の道を踏む。正しいお祈りをし、人に迷惑をかけないで、すべてに感謝し生きる。」これは簡単なようで難しい。魂の入れ替えがされていない我々には不可能な程である。ご昇天後は、天声や生書などで、理知的に神教を知り、信じ、行動するようになるが、この方法では魂を直す所まではなかなか到達できないだろう。
(注)この教団中で生きている時から「神」の称号で呼ばれた人は大神様以外では2人だけである。若神様、姫神様である。これは、それぞれ信者(同志)がお祈り中や無我の歌を歌った時に霊示を受けて言い出し、それを大神様が許したことで呼称が定着した。法華経中にラーフラ尊者(釈迦の唯一の子供)の誓願というのがある。”世界救世主(如来)が出現すればその子に常に生まれよう。”というもので、釈尊以前にもそうであり、以後もそうであるという釈尊の教示がある。若神様がラーフラ尊者に相当すると考えると肯けることが多い。この方たちは数十年にわたり周りの人々から、「神様」と呼ばれ崇拝され続けたにもかかわらず、そのことに死ぬまで溺れたふしが全く見られない。これは驚くべきことで、人間ばなれしている。腐食性の酸やアルカリをかけられ続けても全くサビがでない金属、黄金のように見える。
(注)姫神様が赤ん坊の時、中山氏があやそうとした所、赤ん坊ににらまれた。大神様は、あれは神様だからと、中山氏に注意した。他には、某氏に対し、崎山は神様になったから、させてはいけないことがあると注意した事例がある。崎山氏は紀元3年9月以降のすべての国内、海外巡教に(希望して)お伴した。(世間風に言えば神様の荷物持ち秘書に相当。海外だけでも49ヶ月もある。うち40ヶ月は大神様、崎山氏、お付きの女性の3人で海外各地を回られ布教した。)大神様の神言、指導、足跡を(大神様の家族以外では)最も多く見聞きした人物である。大神様のみ像を作った時、大神様の印象チェックをしたのは若神様夫人であり、ご記念堂の展示品を選定したのは崎山氏であった。田中融氏が大神様に自分も海外巡教のお供をしたいと申し上げた時、崎山でないとダメと言われたという話もある。