天声57号 本部道場余録

8月12日の絶対神御降臨第13周年記念日は、案外涼しい日となり、絶好の祝日、大神様には殊の外ご機嫌うるわしく、この全人類の喜び祝うべき日を日本全国から集まり来たった同志は心から無我の歌、無我の舞でお祝いしたのでした。7月22日のご説法開始記念日には2つの死線を越えられた後のご衰弱をどことなく感じさせていただいた私共でありましたが、この祝日は、大体後肉体も回復せられて、生気に満ちた大神様を拝する出来た喜びはまた格別のものがありました。それにつけても思うことは、一日一日の大神様のご説法を一人でも多くの方にお聞かせしたいことであります。「時を逃しちゃ救われぬ」との神言を如実に感じさせていただく昨今であります。
去る8月9日、目色毛色の変わった新しい神役者が神の電波で引き寄せられました。ポール・バイドラーと呼ばれるペンシルベニア生まれのアメリカ人であります。同氏は建築技師として故郷においてある程度の成功をおさめられておられたのですが、そのような事を求める人生が無意味なことを悟り、10年前より宗教を求めだしたのであります。ところが自分の求めるものがアメリカには発見出来ないと考え、自国を去って中近東から極東へと国務省のアジア開発の建築関係の仕事をやりつつ道を求めてあちこち歩いておられ、現在ベトナムサイゴンに駐在中であります。2年前に初めて訪日してより、日本こそ世界的にも精神的水準の最も高い所と思い、なにかしら心引かれる思いで来日、その都度道を求めて歩き、今回が5回目とのこと、前回は昨年の秋、2週間京都の南禅寺坐禅修業をされたとか、しかし結局禅も第3者でしかあり得なかったとのことであります。
今回訪日されて、いよいよあと1週間で任地ベトナムへ帰られようとする時、東京地方支部の伊勢さんから神教を聞き、とるものもとりあえず田布施の本部に大神様を訪ねられたのであります。大神様に「神の電波で引き寄せられたのよ」と言われた彼は「実際ここまで引き寄せられたことは不思議です。東京出発まで忙しいプログラムが組まれているにもかかわらず、何かの力で引きずられるように田布施行きの汽車に乗せられました。汽車に乗ってしまうと何かうれしく、自分の選んだ道は正しかったと思ったのです」と語られるのでした。田布施での2日間は彼にとって感激の連続で、生まれて始めて知った真の宗教の喜びにひたられ神教こそ最も単純で、最も力強く、最も美しく、真理にみちみちた宗教で、これこそ世界を救い得るでしょうと、筆者に述べられました。大神様のあたたかいご指導に限りない感謝をささげ、再来を約して田布施を後にされました。「役者揃えて幕を開けた神芝居」との神言を再びこの目の前で見させていただき、いよいよ神念を深めさせていただいたのは私のみでなく、バイドラー氏の温容に接したすべての同志であったでしょう。

(注)本号の巻頭写真は大神様がタイを掴まれたお写真である。第一回若人修練会が開催され、最終日室積に海遊びされ、地引き網にかかった魚である。この時大神様は海の満潮を一時間止めるという大奇蹟を現わされた。

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