天声54号 本部道場余録

4月27日は姫神様の丸8年のご誕生日でありました。その日の午後、本部道場でそのお祝いをさせていただきました。大神様には姫神様をおつれになってお出ましになり、巻頭の大神様のご説法があった後、無我の舞をしてお祝いさせていただきました。大神様には床の間の椅子を姫神様にお譲りになり、ご自分は足もたせの上に腰を下ろされて同志の無我の舞や、姫神様を眺められて、ご満悦のご様子でありました。同志といたしましてもご跡継であられる姫神様がここまでご成長なされたことを開け行く神の国のために心からおよろこび申し上げました。

 

すぐる4月中旬、筆者(中山公威)は西田布施小学校で姫神様のクラス担任を1年間やられた木村ひとみ先生を訪ねて、その間姫神様について感じられたことなどをお聞きしました。

「あのクラスは、クラス全体が稀に見る良いクラスでした」と前おきされて、姫神様について思い出を次のように話されました。

・何時も積極的で皆のお手本になられます。例えば工作の後教室がちらかると、私が何にも言わないうちに自分から箒をとって片づけ始める。そうすると他の生徒がついてやりだすというふうでした。

・お行儀のよいことは全校生徒の認めるところで、6年生もおよぶものがないと思います。

・努力されるお子さんだと思います。というのはあのお子さんは一般学業は優秀ですが、縄とびやマリつきは他の生徒より不得手だったのですが、休憩時間など一人で一生懸命練習せられ、結果上手になられました。

・物を大切にして何でもきちょうめんにされます。他の生徒がノートなど乱雑に使っているのを見られて「あんなことをするのはほんきらい。私はきちんとしていなければ気がすまない」といつも言われていました。

・大抵の子供は同じ注意を何度も繰り返さなければなりませんが北村さんに限って一度注意したら2語と繰り返されません。

・何をされてもゆきとどいた仕事をされます。それで、ついついいろんなことをお願いするようになります。ある日、給食の時間に北村さんにパンを配るのをお願いした時のことです。普通の子は形の悪いのや小さいのを嫌がるのですが、北村さんは一番小さく形の悪いのを自分のを取って置かれて、良い分を皆に配られました。この様子を見て大人の私が教えられました。

非常に気がお強いのか、一年中一度も泣かれたのを見たことがありません。しかし一度だけ北村さんの涙を見ました。それは今度私が転任したのでお別れの挨拶に2年の教室に伺ったのです。ご挨拶を終えて帰ろうとした時、北村さんの目にだけ涙が光っているのを発見しました。

最後に本当に楽しい一年を北村さんと共に過ごさせていただいて深く感謝しております。と感慨深げにお話を終えられました。