神行のしるべ 因縁を切るとはどういうことでしょうか

人はすべて過去・現在・未来の三生因果を背負い、祖先の因果まで背負うてこの世に出て来ております。近年、科学はずいぶん盛んになって色々な発見や発明がなされておりますが、霊の研究については極めて幼稚であります。大神様は現象界と霊界を合わせて一つにした実相世界における唯一無二の指導者でございます。すべての現象界(この世)の出来事は、霊界の影にすぎないので、地上のいかなる人間も大神様によってその運命も人柄も見透かされ、神様のお眼から逃れるすべはないのです。大神様は神様の大慈悲によって、誠心持った人なら誰でもその因縁を切ってくださいます。公園の猿は鎖がついているために、自由に動くことができません。人も明るい世界に出ようとして、多くの因縁に災いされて、あがきもがきしても、幸福になれないのです。どうしたら世界が平和になるであろうか、どうしたら真人間の道を進むことができるであろうかと、道を求める人は大神様に接し、神教(みおしえ)に接し、いかなる学問の力でも切ることのできなかった因縁を、今地上に出現せられた真の救世主・大神様の神力(みちから)によって切っていただける、有難い神世(みよ)に生まれ合わしたことを喜ばなくてはなりません。そして因縁を切っていただいた人は、現職そのまま、家庭にありながら神の国建設、世界絶対平和のために、正しい、法力ある祈りを捧げて、宇宙にみち満ちている悪霊を済度(さいど)して行かなくてはなりません。それが反省懺悔して魂を磨くことと共に、なさなければならない尊い義務であり使命であります。

(続く)