過ぎ越しの祭

ユダヤ教の重要な祭日である。Wikipediaでその概要が知れる。ルーツは旧約聖書 出エジプト記12章である。ある日、ユダヤ人は神のお告げ(モーゼ)に従い、玄関の門と横木(神社の鳥居に似ている)に羊の血とヒソップで赤いマークをつけた(鳥居は赤く塗られている)。その夜エホバが地上に大祓を行い、印のある家(神の子)は見逃された(すぎ越した)。印の無い家ではエジプト全土で、長子が殺され、家畜も初子が殺された。エジプト王の長男も神に殺された。これによりエジプト人ユダヤの神(エホバ)を恐れ、彼らがエジプトから出て行くのを承認した。
この詳しい霊的意義はスウェーデンボルグ 天界の秘儀19巻 p198−p326まで128ページに渡り解説されている。玄関に赤いマークを付けることは人間の認識(額)に正しい愛を置くことに通じる。ヒンズー教の習慣として、インドでは人々が眉間に赤い印をつけている。すごく似ている。割礼の習慣もここから来ていて、愛を清めるという意味らしい。愛を清めるとは、現代風にいえば、悪癖を取ることで、因縁を切ることでもある。
この辺は、今に地上に神の子のみが生き残る。神の大祓が来るという大神様のお話と通じるものがありそうだ。