ハマチと金魚

「人間あらゆる生物一周して、この世に魂みがきに生まれてきた。人間の本分は魂磨いて神に帰ること」
(A)ある女の子は生まれた時から様子がおかしかった。病院で検査して先天性肝臓異常とわかり、開腹手術をした。しかし医学的に回復不能であり、そのまま縫い閉じられた。母親は一縷の望みをいだき、大神様の所に子供を連れて行った。大神様は「妊娠6ヶ月の時、胎児の肝臓にハマチ(魚の霊)が食いついていた。はまちの前世を胎児の前世が殺している。彼らは敵どうしで殺し、殺されを4度も繰り返してきている。今度は殺される番だった。」と説明した。今世限りでこの悪因縁がきれるようにお祈りしてもらった。幼児は8ヶ月で死亡したが、即身成仏であった。(天声124号P53)
(B)ある主婦はお祈りしていると懺悔が沸き起こった。すると飼っていた金魚が死んだ。金魚にもお祈りしてあげようとお祈りすると、急に可愛くて可愛くてならなくなった。すると急にお祈りの声がかわり「私は金魚なんかじゃない。お母ちゃんの子供だ」。夜に家族で金魚を埋めようとお祈りしていると娘の口から、「お母さんに殺されて憎んで、お母さんを取り殺そうと盲腸に食いついていたが、懺悔が出たのでやめた」。などの声がでた。以前妊娠していた時、盲腸炎になり、(手術時、麻酔すると胎児は死ぬ)子供が2人もいるので、家族で相談して母体を救うため堕胎したことがあった。その時までも盲腸が痛む時があった。生物一周してやっと人間に生まれる機会がめぐってきて、しかも大神様在世中というまたとない時に堕胎で殺された子供の残念さは余りあるものだったのだろう。(天声208号P66)
牛が自分の名を呼んだので、死んだ祖母が牛に生まれ変わっていると気付き、その牛を大切に扱った農家もいた。(天声411号P89)
大神様は「人から人に生まれ変わるのもいる。そういう人はお人好しの馬鹿が多い。いい人間は大きい動物(牛や馬など)に生まれ変わるのが多い。(天声188号)再び人に生まれてくるのは305年から450年後(紀元21年4月9日午後のご説法:天声268号)。一周する間、良い人間は良い所を回る。悪いのは悪い所を回る。」
自分の身近にいる生き物は自分に因縁があるのが多いのかもしれない。良く仏教の不殺生戒の説明に、生き物は自分の恩ある父母などの先祖なのだから殺してはいけない、というのがあるが似ている話だ。天照皇大神宮教では生き物を人間が食べるために殺すのはかまわない、としている。ただ酷い殺し方をしないように、またお祈りを欠かさないようにと教える。恨みがつくと病気になるためである。
「唖や盲に生まれるのは前世(人間)で神様の悪口(冒涜)を言っていた報いだ。」という説法は仏教と共通している。唖や盲を神通力で治したのはキリストと共通している。
(注)堕胎は殺人であり、それにより胎児が悪霊となり様々に祟る、お祈りと懺悔で胎児の霊を成仏させる必要がある、というご指導を大神様は度々されている。仏教の律では、『49日をすぎると胎児は人であり、堕胎は殺人である。49日未満は「人に似たる者」であり、これを堕ろすのも殺人である』としている。