本部道場余録 第65号(紀元14年5月号)
3月25日午後2時より、本部道場において、第1回神の国洋裁学校の終業式が挙行されました。一昨年福本静枝先生がハワイから来られ、神の国洋裁学校が開校されて早一年の歳月が流れ、29人の生徒さんが本科を修了されることになったのであります。その間の生徒さんの残された足跡は、神の国洋裁学校の生徒として立派なものでありました。実に溌剌として明るく、正しく、美しく、心身ともに鍛え育てられた姿は、誰の眼にも快く写ったのでありました。福本静枝先生の真心づくしのご指導もさることながら、毎夜道場に參って来られる生徒さん方への御懇切なる大神様のご指導の賜と思わせて頂きます。殆ど毎夜のように、蒸し暑い夏の夜も、凍えるような寒い夜も、9時半のお祈りがすんで御本館へ帰られる前のひと時を、屋外に立ちつくされて、やはり帰途につく生徒さん方にまたひとしきりご指導される神姿を、何時もこよなく尊いものと拝させて頂いておりました。このご指導あってこそ、あのように神の子に成育された生徒さんであるとつくづく思わして頂いた次第でありました。教室は、たとえ臨時の屋根裏でも、このように立派な神の子が育てられる学校が、世界のどこにありましょう。
神の国は、この神の国洋裁学校の如く、内なるものから開けて行く美しいさまを如実に見せて頂き、この終業式に参列した全ての同志は、その感激を深くし、自らもやらして頂きますと、その誓いを新たにしたのでした。
3月21日よりの第2回支部同志修錬会に引き続き、3月26日より第4回若人修錬会、4月4、5日と第1回少年少女修錬会が本部で開催されました。いずれも200名以上の参加者で、それぞれ有意義に終了させて頂きました。これも一重に大神様の御導きの賜と深く感謝いたしております。この3つの修錬会はそれぞれ特徴を持ち、十二分に効果を効果を挙げ得たのでありますが、大神様には「少年少女修錬会を肚が一番好いちょる、夏休みにはもっと長くやれ」と仰せられ、道場を埋づめ尽くしている純真な子供らを非常にお喜びになり、ねんごろに神教を説かれるのでした。教職におられる同志の諸先生に御指導やら世話係をお願いしたのでありますが、誠心誠意ことに当たられ、予期以上の成果を上げ、子供達も来た時とは生まれ変わり、生き生きした顔になって帰って行かれました。その後も、父兄の方々から大神様へ子供が修錬会に参加してからすっかり変わってくれました、と感激の手紙が沢山寄せられております。
紀元12年2月、大神様のお供をして、ホノルルから行に来られていた園田弓子さんが4月10日出帆のクリーブランド号で3年間の本部での行をめでたく終えられて、ホノルルに帰られました。なお去年本部で結魂し、この度シカゴの御夫君の元へ神の使いとして初渡航される文屋艶子さん、去年の12月にホノルルから来られた小田ハジメさん、小田すみ江さん、及びホノルルに留学中、内地に帰って、御本部で行じられた藤谷好規君も、同船に乗られました。