ジョセフソンの科学と心霊の統合について

科学は心霊現象をいかにとらえるのか(徳間書店茂木健一郎竹内薫訳)
は面白い本である。神秘体験を実際自分で体験したり、見たことのある人(例えば私)にとって、霊現象は、事実として厳然とある。別に証明されたり、科学が説明できなくても事実としてある。
また私の知人のケースはもっとささいなことだが、次のようなことであった。
ある小学6年生が、中学受験(女子学院)の朝、母親に3−4字の漢字の質問し、それがそのまま問題に実際でた。また受験の半年前、関東の県の県庁所在地を3個選ぶと、ほぼ正三角形になるのに、その子が気づき親に自慢していたら、それも受験問題にでた。子供は往々に霊感があるが、周りの大人が気づかずにみのがしてしまう。これは塾の講師に問題がもれていたりということではなかった。(塾で聞いたことでないと言っていた)
これは普通科学で説明できないため、感がきいたとか、虫が知らせたとか、偶然とかいってすましてしまう。
ジョセフソンはノーベル物理賞を若くして受賞した天才である。
彼はこれ(霊感など)を事実として承認し、これを説明できるように科学を拡張できないか真剣にとりくんでいるようである。
主な事実。
 1.自然科学はそれまでの理論で説明できない現象に直面したとき、新たな拡張理論を発明することで発展してきた。
   ユークリッド幾何ーー>非ユークリッド幾何
   古典力学ーー> 相対性理論
   分子・原子の化学ーー>量子化学量子力学
 2.現在承認されている相対論・量子力学の世界では、我々の常識的直感はほとんど否定されている。
   例えば、
   物質とエネルギーが等価。(この発見から原子爆弾開発が考えられた)
   時間と位置が系の変換でまじる
   宇宙は非ユークリッド幾何のうえで説明される
   宇宙・自然ではフラクタル構造がいたるところにある(実数次元)
   原子を構成する要素である素粒子では、物質の実体というものがあやふやである。
     虚数空間上の確率関数でしか表現できない。
   宇宙の質量の80%以上はダークマターというまだ未知のもので占められているらしい。
質量をもたらす根本のヒッグス粒子とは”真空”との相互作用のことである。
   ERP現象では素粒子どうしが光速以上の通信(相対理論の基礎の仮定の否定)をしているかにみえる

 ここから我々の科学はまだまだ発展途上にあって、今の理論に合わないからという単純な理由で現実の事象に背をそむけるのは間違いだ。
 一方生物は次のような特徴をもつ。
 1.細胞中でDNA->RNAによる指令->リボソームでの蛋白合成という経路であるが、このRNAによる指令を引き起こすのもDNA中の遺伝子であるし、リボソームを作る情報もDNAにある。DNAを複製する仕組みもDNAにふくまれている。
  2.これは情報があり、それを翻訳して使用する機械があり、その機械自身をつくる情報も初めの情報に含まれているというモデルである。(コンパイラコンパイラと似ている)
  3.生物は驚くべき高機能を随所にもっている。これは目的と価値基準があり、その方向に高機能化して獲得された。現在の科学では、価値とか目的の発生を説明できないだろう。
一歩進めて、霊感を発展させたものが残ってきたと考えられないだろうか?
  4.細胞中の活動は微弱電気を伴うし、神経系では電気通信、増幅、遮断が重要な機能である。電波は遠くまで届く。もし生物が、他者の生物電波をキャッチするように進化してきたら、(カモノハシは一例。敵とか、餌の発見に有利。サメのロレンチーニ器官も同じ)その究極として、他人の思考を見ることがあってもありえないことと言えない。

一方 スウェーデンボルグ河口慧海、慈雲のような超一流の宗教家の言うところでは
  A.神智は宇宙の初めから存在し、今も存在し、すべての物質、生命に内在している。
  B.人は神の映像としてつくられた。(密教秘儀、旧約聖書
  C.天眼・天耳・天鼻・天心のような超能力は、修業次第で肉身でも獲得できる。
 (他は省略)

ジョセフソンはここで大胆な意見を出す。
 1・宇宙にはDNA的な秘密のコード(知的情報)が初めから存在し、素粒子レベルの下に入っているとも考えられないか(A)
 2・物質とか生物とかはその情報から生み出された(A)
 3.生物は秘密のコードを読めるように進化してきた(A,B,C)

また虚数空間(理論上は我々はここにいる、しかし普通に知覚できるのは実数空間の影写像のみ)に存在が広がることから(フーリエ変換、逆フーリエ変換から想像して)
  死後も記憶が存在する。
  肉体の死により、その人の霊体が生じる
  霊体はその人の人生中のさまざまな行為・発言の情報を引き継ぐ
というよなことも説明可能になるかもしれないと私は感じた。
追記1
昨年BSーNHKで放送されたが、フェルマー予想(最終定理)が解かれたことと、そのきっかけが、フェルマーの最終定理の研究過程で重要な素数分布に関係するリーマンのツェータ関数のゼロ点値と、量子力学で計算される原子の電子軌道の値とが一致することに気づいた学者が、物理の理論を数学に持ち込んで解いたらしい。
人間は日本語でも、英語でも、中国語でも、どのような数学理論でも同じように理解できる。この言語と独立した脳での論理判定が可能というのは、ある意味とても不思議なことである。あるいは各言語が共通して持つ(意味作用素としての)構造が共通しているのかもしれない。そこで人間は複数言語を学習でき、複数言語を同一脳内に併存させうる。さらに論理以上の感情や美意識まで含む文学、芸術作品を言語をまたがり共有できる。この不思議さはなんなのだろう?人間にある霊が原因なのだろうか?
素粒子以下に埋め込まれたコードの存在のしっぽがフェルマーの最終定理証明でチラリとみえたのかもしれない。

追記2
パルテノン神殿の復旧工事が今行われており、当時の建築法やものさしなどが復元されたりしている。そこで明らかになったのは、神々は人間の形であり、人間の寸法比率(手を広げたときの横幅とへそから下の高さの比率、腕とか手の長さの比率等々)を建物の基本設計に取り入れたことがわかった。ダビンチもこういう研究をして自分の作品に反映した。これが美の基準である。
有名なのは
x*2=x+1
の解を黄金比といい、これが自然界に多くみられるという。
コロッケで美味しく見えるのは縦横比をこの比率にしたコロッケである
つる植物の葉の出す比率が黄金比である
後記:2012年私は天照皇大神宮教を知り、教団の出版資料を多く読むにいたり、唯物論が取るに足らない空論である証拠を山のように見た。疑問に思う方は是非自分で調査してみられると良いでしょう。