ウィックランド

ウィックランドはシカゴの精神科医。1930年代に「Thirty Years Among the Death」を書く。ウィックランド博士とその妻アンナ ウィックランドは優れた霊能者で、30年間に渡り多くの精神病者を心霊治療で直した、その記録が本書である。

患者に憑依した霊が霊媒体質のアンナに乗り移り、博士と会話。博士が霊に、「あなたはすでに死んでいて、霊になって患者を苦しめている。早く死んだことに気づき、霊界に行きなさい」と説得し、ウィックランド夫妻の守護霊(高級霊)がその霊の母親など縁のある霊を連れてきて協力し、その憑依していた霊を霊界に移すことで、患者は回復した。

この霊との対話記録が本書である。

一人の患者に何人もの霊が憑依していたりしており、その一つ一つをアンナに移して、霊の生前の名前や居住地、最後に記憶のある年(死亡年)を聞き出し記録。実地調査で、実在人物だったことを確かめたりしている。

本書の前半部分が「医師の心霊研究30年」田中武訳で日本語訳されている。

非常に面白い本で、天照皇大神宮教の大神様のご説法で話される多くの霊の逸話や、外霊など天声に記載された同志の体験と共通するものが非常に多い。例えば

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には近所の人の生霊(妬み、憎しみの想念)が毒薬自殺をした死霊を連れてきて子供を殺そうとしたことが書かれているが、ウィックランドにも同様の事例が出ている。

自殺未遂の精神病者に憑依していた霊は、自殺して死亡した人の霊であった。自殺者は、自分が何故自殺したかがわからず、死亡時自分を嘲笑う人々(生霊)や自分を自殺させた大男の悪霊を見たと証言。

病気で苦しんで死亡した人の霊が憑くと、霊は病気の苦しみを継続していて憑かれた人に病気の苦しみが現れる、などは大神様が霊を救われるときの様子の記録などと一致している。

天照皇大神宮教の記録のほうが、はるかに広範である。例えば、人以外の霊との相互作用はウィックランドでは扱われていないし、因縁に踏み込むこともされていない。しかしこの書を読むと、天声の記事や大神様ご説法をより深く知れるようになるだろう。

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